*シンガポール観光局公認 観光ガイドでもある中澤めぐみさんに寄稿頂きました。
2020年4月3日。首相より国民にお話しがあると事前のアナウンスがあった上で、4月7日よりとられる一層の行動を制限する措置CIRCUIT BREAKERについて発表されました。
<CIRCUIT BREAKER概要>
① 学校は全面オンライン授業へ移行
シンガポールでは HBL (Home Based Learning/自宅学習)と名づけています。
*4月8日(水)より実施
②オフィスは例外を除いて閉鎖
日常生活に必要と認められた、エッセンシャルな事業のみ通常通り稼働する。
*エッセンシャルな事業とは
– 医療関連
– 飲食店
– ホーカー、ウェットマーケット
– スーパー
– 水道、ガス、電気などのライフライン事業
– ゴミなど環境事業
– 金融 銀行
– 物流
など
③自宅待機大原則
同じ家にいる人以外、家族間での交流も最大限に避けること。シンガポール人は家族間での交流が多く、これこそ現地の方にとって日常生活のエッセンシャルと言えますが高齢者の死亡ケース、老人ホーム内でのクラスター発生などを踏まえ
拡大防止に呼びかけるものです。買い物、食べ物(持ち帰りのみ)、自身のジョギング、散歩など、最低限の日常の活動を行ってよい。
④期間
この措置は1か月間、5月4日まで。
首相スピーチの後に、Lawrence Wong 大臣も話されていますが、ロックダウンではない規制の内容を理解してほしいと述べています。なぜ シンガポール政府が
この措置をCircuit Breakerと名づけたのか。その言葉の意味その言葉の向こうにある言葉では届けられない信念を考えてほしい。
私たち人間に与えられたギフトは、他者へ思いやりの気持ちを持って接したり、その言葉の向こうにある知られざる真実、何かに想いを巡らせたりすることです。私自身も含めて、それができていない人類へ突き付けられている課題。これからの 1ヶ月。そんなことにも想いを巡らせてみたいと思います。
Profile:中澤 めぐみ
2004年、海外での仕事に挑戦すべく単身シンガポールへ。現地採用にて日系企業・外資系企業で勤務。2007年にシンガポール人の夫と結婚。
結婚、出産、育児、マイホームを持つ、といった人生の転機をシンガポールで経験していくうちに、シンガポールに多くを学び、教えられてきました。
その学びをシンガポールに住む一日本人として伝えていきたいという思いが活動に繋がっています。
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